甲状腺機能亢進症 猫

中年齢の猫ちゃんに多くみられる病気で、甲状腺機能亢進症という病気があります。
先日、茶トラのMちゃんが、「食欲はあるのに痩せてきた」とご来院されました。診察してみると、以前と比較して落ち着きがなくなり、眼がランランとしていました。
甲状腺機能亢進症を疑い、血液中の甲状腺ホルモンの濃度を測定することになりました。
甲状腺機能亢進症は、中高齢の猫ちゃんにみられる甲状腺ホルモンの分泌が過剰となる病気です。
甲状腺ホルモンは、体の新陳代謝をコントロールする働きがありますが、この分泌過剰により、 β-アドレナリン活性が増強して心拍数や心筋収縮性の増加および全身性血管拡張などの作用が起こる為、心臓に負担がかかり肥大型心筋症や高血圧による網膜剥離眼底出血が起きやすくなります。

また年を重ねるほど発症頻度が上昇、罹病期間が長いほど症状は重症化します。日本における猫の甲状腺機能亢進症含有率を調べたデータがあります。7-13歳では5.5% 13歳以上では18.5パーセントで甲状腺機能が亢進しています。

治療は甲状腺ホルモンの合成を抑制するチアマゾールという薬を飲む方法が主流です。
近年、甲状腺ホルモンの構成成分であるヨウ素を抑えた専用の食事(ヒルズ y/d)に切り替えるなどの方法があります。いずれも定期的に甲状腺ホルモンを測定する必要があります。

歳をとった猫ちゃんが食欲が増える・・・呼吸が早くなる・・・お水を飲む量が多い・・・落ち着きがなくなる・・

などの症状がございましたらお気軽にご相談ください。

猫

横須賀 つだ動物病院 津田 航