腎臓病

慢性腎臓病をご存知ですか?

10歳以上の猫ちゃんの10匹に1匹、15歳をこえると10匹に3匹の猫ちゃんがかかる病気です。

腎臓の主な働きは尿をつくることです。血液をろ過して必要なものは体内へ、必要でないものは体の外に尿として排泄しています。体の水分量を感じ取って水分が少ない時は尿量をへらしたり、多い時は尿量を増やしたりして体内の水分量を一定に保つ働きや血圧の調節もしています。実はそれだけではなくて赤血球(血液の成分で酸素を運ぶ役割をしている細胞)を作るのに必要なホルモン(エリスロポエチン)を分泌しています。

慢性腎不全の原因は免疫が関与しているものや、炎症、腫瘍、遺伝的な要因など様々です。

症状は、吐き気や食欲減退、体重減少、多飲多尿、削痩などです。進行してくると貧血も起きます。慢性腎臓病の診断は血液検査、レントゲン、超音波検査で診断します。

では、慢性腎臓病になってしまったらどうしたらよいのでしょう?腎臓は一度悪くなると完全に進行を止めることや、もとどおりに直すことは出来ません。現在残っている腎臓の機能を守っていくことが大切になってきます。

腎臓病になると脱水が起こりやすくなります。脱水することでさらに腎臓への血流も低下してしまい更に悪化してしまうため輸液を行います。程度によっては入院による静脈点滴が必要になってきます。腎臓が悪くなると血圧が上昇してしまうため血圧を下げるお薬も必要になります。また食餌療法も大切です。腎臓の負担になりにくいナトリウムやリン、タンパク質を制限した療法食を処方いたします。

慢性腎臓病は何歳でも発生しうる病気です。ワンちゃんも猫ちゃんも年齢と共に発生率は増加します。早期発見を心掛ける場合、7歳以上のわんちゃんねこちゃんは腎臓病の予備軍として定期的な血液検査によるチェックをお勧めします。

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横須賀 つだ動物病院 津田 航