大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)

大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)は成長期の仔犬が片方の後ろ足に体重をかけないで足を浮かせて歩いていたり、片側の後ろ足をかばって遊んでいたりしている場合、初めに疑う病気です。

原因は完全には究明されていませんが現在のところ遺伝的疾患と考えられています。好発犬種はテリア系、ポメラニアン、ペキニーズ、プードル、ミニチュア・ピンシャー、パグ、ダックス、シェルティー、コッカースパニエル等といわれています。大腿骨頭への血液供給の障害により、骨の虚血性壊死が生じ、激しい疼痛の原因になることがあります。

診断はレントゲン写真で行います。下は9か月のプードルさんのレントゲン写真です。1か月くらい前から右後ろ脚を地面に着かなくなったと来院されました。正常な大腿骨頭はほぼ球状の形をしていてレントゲンでは円形に映ります。左側の大腿骨頭(赤矢印)が正常な右に比べて不整な形と骨密度の低下から黒く見えます。また1か月以上患肢を使っていなかったために大腿部の筋肉が左右で違うのが解ります。(青線)

治療は、手術が必要になることがほとんどです。大腿骨頭切除術は痛みの原因である骨頭部を切除します。すごく大胆な手術ですが術後多くのケースの回復は早く大腿骨幹と寛骨とその周りの殿筋群により平面の関節が形成され、数週間でほぼ正常な歩様まで回復します。写真下が術後です。
ただ写真のプードルさんのように手術する時期が遅れると患肢の筋肉が元に戻るまでに数か月の時間を要すことがあります。

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横須賀 つだ動物病院 津田 航